井上尚弥の圧勝を米記者たちが予想。「挑戦者とはレベルが違う」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

サンガリア マロニーは最高にタフネスで、意志の強さで相手を崩していくことができる。よく鍛えていて基本がしっかりしており、特にボディ打ちがうまい。そんな挑戦者が勝機を見出すには、井上を疲弊させなければいけない。マロニーが唯一の敗北を喫したエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦でもそうだったが、彼はややスロースターターで、回を追うごとにペースを上げていく傾向がある。フィジカルの強さを生かし、致命的なダメージを負わずに後半勝負に持ち込むことが、善戦の絶対条件になる。

ナム 最近の写真を見る限りでは、ドネア戦で負傷した井上の右まぶたは以前とは少し違って見える。何の問題もない可能性もあるが、もし古傷として残っているなら、マロニーはつけ入るスキを見出せるかもしれない。注意深く、巧みにプレッシャーをかける必要があるが、井上の能力を考えると非常に難しい作業だ。マロニーが勝機を掴むためには完璧な戦いが求められるだろう。

Q3.試合は何ラウンドくらいに決まりそうか。

フィッシャー 序盤、井上は1年のブランクを多少は感じさせるかもしれない。ただ、3回くらいまでにはリズムを掴み、ボディ打ちと顔面へのフックでマロニーにダメージを与えるはずだ。中盤のラウンドで井上がTKO勝ちすると見ている。

ヘルナンデス 2、3ラウンドで井上がKO勝ちする。

サンガリア 井上の"トップランク社デビュー"はエキサイティングなものになるだろう。王者の引き出しの多さとパワーを考えれば、マロニーの勝利を想像するのは難しい。マロニーは抵抗をやめないだろうが、厳しい戦いになるだろう。

ナム 井上の7回TKO勝ち。

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