2020.10.28

ギャップが受けてSNSで大バズり。
世志琥の女子プロレスラー人生

  • 大楽聡詞●文 text by Dairaku Satoshi
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

――そこからずっと、プロレスラーになろうと思っていたんですか?

「いえ、中学生になると、環境の変化もあって興味がなくなっていきました。卒業後は仕事をしていたんですが、ある時、木村さんと同期のレスラーの風香さんがやっていたブログを見つけて。風香さんとは木村さんの家で知り合って連絡先も知っていたので、懐かしくて『覚えていますか?』とメッセージを送ったら、『覚えてるよ。ところで、プロレスやらない?』と返信がきたんです。

 2010年に引退した風香さんは、翌年1月に旗揚げされるスターダムのGMになるんですけど、その頃はグラビアアイドルの愛川ゆず季さん(元スターダム所属)などにプロレスを教えていました。風香さんはプロレス教室もやっていて、若い女の子たちもけっこう集まっていましたね。それで私は、16歳でスターダムに入門して、17歳の時に2011年1月に開催された『スターダム旗揚げ戦』でデビューしました(当時のリングネームは『世IV虎』)」

――デビュー戦は敗れましたが、同年10月に後楽園ホールで行なわれた「女子プロレス団体対抗Flashトーナメント」では決勝まで進みました。私もその試合を観たのですが、「すごい新人が出てきたな」と驚いた記憶があります。

「ありがとうございます。ただ、あの決勝も私が負けた試合ですけどね(笑)」

――それでも、その年はスターダムの初代新人王を獲得する大活躍。その後はDDTプロレスをはじめ、他団体の大会にも出場していましたね。

「他団体との交流戦にはけっこう参戦しましたね。今でもそうですが、男子レスラーとの試合もあります。男子レスラーはパワーが全然違うんですけど、戦うとスカッとしますよ。私も負ける気はしないですし、『そこらの女子レスラーよりは力が強い』という感覚で戦ってます。

 スターダムでは、今も同じ団体に所属している夏樹☆たいようさんと、タッグチーム『川崎葛飾最強伝説』で活動しました。たいようさんが神奈川の川崎出身、私が東京の葛飾出身なのでそんな名前のチームになったんですけど、そこでタッグ王座も獲得しました」