日本レスリングが最大級のピンチ。スパーリングできない影響は海外よりでかい (5ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by AFLO


「まずは一日も早く、思い切りスパーリングができる状態になることを祈るばかりです」

 6月5日、日本レスリング協会は理事会を開き、以下の点を発表した。

●東京オリンピック代表に内定していた8選手を、そのまま代表に選ぶ。

●出場枠を獲得できていない残り10階級については、昨年12月の全日本選手権優勝者に与えられたアジア予選出場権を維持する。

●7月に味の素ナショナルトレーニングセンターで全日本合宿を再開し、参加選手には事前に抗体検査を行なうことも検討する。

 大橋監督は上記の決定事項について、以下のようにコメントした。

「協会は12月の全日本選手権に出場しなくても決定は変わらないと言っているようですが、これだけ長い間、試合ができていないんですから、選手はアジア予選やオリンピックまでにひとつでも多く試合を経験するべき。負けてもいいんですから。減量が厳しければ、階級を変えてでも。

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