井上尚弥の統一戦は夏開催か。大橋会長が語る現状「本物は生き残る」 (3ページ目)

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

――対戦相手のカシメロ陣営は、井上選手との試合の前に1戦挟む可能性がある、との報道もありましたが。

「実際には夏の実現に向けて具体的な話も進んでおり、大橋ジムとしても7月、もしくは8月での実施で考えています。すでにラスベガス入りしているカシメロ陣営も、早く尚弥とやりたいでしょうし、こちらもカシメロ戦を最優先に考えている。ファンの皆さんにお伝えしたいのは、楽しみに待っていてくださいということです」

―― 一方で、国内ではボクシングの興行を行なうことが難しい状況が続きそうです。

「日本では6月末までの自粛が決定しており、興行を行なうことが難しいことは間違いないです。ただ、どのジムの会長さんも、ボクサーに試合をやらせてあげたいのが本音なんですよ。ボクサーにも旬はありますし、『いつ試合ができるのか』という不安はありますから。

 大橋ジムとしては7月13日に、清水聡(OPBF東洋フェザー級王者)と井上浩樹(日本スーパーライト級王者)のダブルタイトル戦を、後楽園ホールで行なう予定です。現在コミッションと協議中ですが、仮に無観客試合になっても開催したい。特にロンドン五輪銅メダリストである清水は、プロ入りが遅かったこともあり世界戦を戦うために残された時間が限られている(現在34歳)ので、早く試合をさせてあげたいです。浩樹も、防衛戦に向けてモチベーションは高いですよ」

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