「面白い試合をしてナンボ」のカッコよさ。桜庭和志伝説は50歳の今も継続中

  • 佐瀬順一●取材・文 text by Sase Jun-ichi
  • 長尾迪●撮影 photo by Nagao Susumu

2000年の桜庭和志はまさに「時代の寵児」だった2000年の桜庭和志はまさに「時代の寵児」だった桜庭和志「グレイシー一族撃破」から20年(5)

 90分に渡る死闘として語り継がれる「伝説の桜庭和志vsホイス・グレイシー戦」から、5月1日で20年が経った。

桜庭和志「グレイシー一族撃破」から20年(1)はこちら>>>

 地味な職人タイプのプロレスラーだった桜庭が、総合格闘技で注目を集めたのは1997年。『UFCジャパン』でカーウソン・グレイシー柔術黒帯のマーカス・コナン・シウヴェイラに勝利した際、「プロレスラーは、本当は強いんです!」と言い放ち、プロレスファンの溜飲を一気に下げてみせた。

 その後、戦いの場をプロレスのリングから『PRIDE』のリングに移すと、その実力が一気に開花。世界の強豪外国人格闘家を次々と撃破していった桜庭は、ホイラー、ホイス、ヘンゾ、ハイアンと難攻不落のグレイシー一族にも立て続けに勝利し、「グレイシーハンター」として一時代を築いた。

 いったい、桜庭の何がすごかったのか----。

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