グレイシーがまさかのタオル投入。桜庭和志がホイス戦圧勝で歴史を変えた (4ページ目)

  • 佐瀬順一●取材・文 text by Sase Jun-ichi
  • 長尾迪●撮影 photo by Nagao Susumu


 入場ゲートに姿を表したのは、桜庭......と思わしきマスクマン。オレンジのスーパー・ストロング・マシンのマスクを被った男が、何と3人も出てきたのだ。

 これが、大勢で入場してくるグレイシー一族に対抗しようと、桜庭が事前に用意した"マシン軍団"である。プロレス界を代表する謎のマシン軍団を、バーリトゥードの世界、PRIDEのリングでやってしまう発想力には脱帽せざるを得ない。

 3人のマシンは、ちゃんとオープンフィンガーグローブもしているし、テーピングにはレフェリーのチェック済みのサインも入っている。芸が細かいのも桜庭らしい。

 リングインした直後、3人のマシンのうちのひとりが思わずロープに飛ぶ。その男がマスクを脱ぎ捨てると、正体はもちろん桜庭だ。

 だが、その髪の毛は赤く染められていた。大一番だから目立つように染めたのかと思いきや、これはロンドンブーツ1号2号のテレビ番組に出演した際、彼らとの約束を守っただけ。

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