髙田延彦はRIZINからアンディ・フグ並みのスターの誕生を期待する! (3ページ目)

  • 瀬川泰祐●取材・文 text by Segawa Taisuke
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

――今大会は"女子格"のカードも充実していますね。

「そうですね。まずは、リンジー・ヴァンザントvsRENA。RENAにとってはリベンジ・マッチになる。前回は今年の6月に、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンの"金網マッチ"で負けました(1Rリアネイキッドチョーク)。スタンドの勝負ではいい展開を作っていたんだけど、グラウンドに引き込まれて我を失ったね。でも、今回はリングだし、十分に寝技の対策を練っている。いろいろ出稽古にも行っているみたいだから、同じテツは踏まないと思うよ。

 あと、浜崎朱加vsハム・ソヒも面白いね。今は浜崎がベルトを持っているけど、奪われる可能性もあるよ。浜崎はフィジカルが強い選手が苦手なんだけど、ソヒはフィジカルがムチャクチャ強いんです。10月の試合も、"フィジカルモンスター"と言われる山本美憂のタックルを、最初に2、3回受けて以降は戦いながら軌道修正したでしょう。タックルの切り方がうまくて、パンチと蹴りも強い。2人は過去に2度試合をしていて、2回とも浜崎が勝っているけど、最後の試合が8年前のこと。お互い変化・進化していますからね。

 再戦としては非常にいいタイミングだと思います。ただ、もし浜崎が勝ったら、もうこの階級には彼女に対抗できる相手がいないので、おそらく階級をひとつ上げるだろうね。そうすると、海外の大会でも活躍する村田夏南子とやらなきゃいけなくなるかもしれない。それだけ今、この階級で浜崎は"無敵の存在"。この試合も外しちゃいけないね」

――多くの見どころを聞かせていただいありがとうございました。

「もういいの? 本当に? 全部のカードに見どころがあるからね。年末は『RIZIN.20』から目が離せなくなると思いますよ」

■「RIZIN.20」
2019年12月31日(火)開場 13:00 / 開始 15:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
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