髙田延彦が力説。ヒョードルVSジャクソンに「強者の色気」を感じろ! (3ページ目)

  • 瀬川泰祐●取材・文 text by Segawa Taisuke

――そういった意味では、ロレンズ・ラーキン選手と経験豊富な中村K太郎選手との1戦も興味深いですね。

「ロレンズ・ラーキンは、スコット・コーカーがBELLATOR次期ウェルター級王座への挑戦権を明言している選手です。そんな選手に、もし中村K太郎がバックチョークで1本でも取ろうものなら、彼がいきなりBELLATORに行って、ランキング上位の選手とやることが可能になるかもしれない。もしかしたら、いきなりチャンピオンシップに出られる可能性だって生まれるわけです。

 中村は、UFCをリリースされたあとにRIZINに来て、周りの見る目の変化に驚き、モチベーションがものすごく上がっています。そして、今回のチャンスが巡ってきた。選手にとっても、ビッグチャンスが目の前を行ったり来たりするわけですから、BELLATORと協力することによる相乗効果は、計り知れません」

――RIZINの求心力がさらに上がっていきますね。一方で、RIZINから提供するカードもあります。中でも矢地祐介選手と上迫博仁選手との試合は、とても気になるカードですが。

「この試合に負けたほうはRIZINに居場所がなくなるでしょうね」

――矢地選手は3連敗中ですが、原因はあるのでしょうか?

「原因はわからないけど、ひとつ言えるのは、負け方がよくないね。3戦すべて長所を出せずに完敗ですよ。強いと言われていたフィジカルも、今年7月の朝倉未来戦(0-3の判定で朝倉の勝利)で木っ端微塵にされている。あれだけタックルを仕掛けてもほぼ完ぺきにカットされていたからね。あれが戦略的なものだったのか、打ち合いを避けてのことだったのかは判断できないんだけど。

 対戦相手の上迫博仁もいいものを持っていますよ。前回の10月の試合はルイス・グスタボに負けてしまいましたが(負傷によるレフリーストップ)、本当にいい選手だから、予測がつきにくい。彼は"ミスターサッカーボールキック"と言われていますが、もともとレスリングをベースにした選手だから、組みつきはうまい。組みついて上からパウンドに行く戦略なのかな。

 一方の矢地はスタンドで勝負、という気はするけど。いずれにしても、一時の勢いを取り戻してもらいたいね。あと、髪の毛は切ったのかな? 試合中にかき上げている暇はないからね。そんなことをしていたら、本当に居場所がなくなっちゃうよ」

■「BELLATOR JAPAN」
2019年12月29日(日)開場 10:30 / 開始 12:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
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