海外識者4人が村田諒太の有利を予想も、
気になる「番狂わせ」の可能性

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Yamaguchi Hiroaki/AFLO

セント・マーティン 今回の試合に勝ったとしても、村田が次戦でカネロ、GGG(ゴロフキンの愛称)と対戦するとは思わない。前戦をライトヘビー級で戦ったカネロはもうミドル級には下りてこないだろうし、ゴロフキンはデメトリアス・アンドレイド(アメリカ)、ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)、セルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)といった、DAZN 傘下の選手と戦うのではないか。村田の次戦はブラントとの"ラバーマッチ(結果が1勝1敗で決着をつける試合)"だろう。

ナム 間違いなく可能性はある。多くのお金が動くし、露出面の恩恵は計り知れない。カネロ、ゴロフキンは、「断然有利」と予想されるだろう試合で多くの報酬を手にできる。また、この2人と契約するDAZNにとっても、日本での村田戦となれば金銭的な負担が減るのも大きい。村田陣営にとっては、前戦でデレビャンチェンコに苦戦したゴロフキンとの対戦のほうが"うまみ"は大きい。ゴロフキンには衰えが見えはじめているため、村田はそこにつけ込みたいところだ。

【パネリストTwitter】

ディラン・ヘルナンデス @dylanohernandez
ライアン・サンガリア @ryansongalia
フィリップ・セント・マーティン @BoxRec_Canada
ショーン・ナム @seanpasbon

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