丸山城志郎と阿部一二三の交差する想い。
2人の死闘はこうして生まれた

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 このふたりの東京五輪への思いがぶつかり合った試合を、男子柔道の井上康生監督は「海外の試合でもなかなかあの時間帯までいくことはない。互いが我慢し合い、意地と意地がぶつかり合った試合だった」と評価した。

 ともに8月の世界選手権の代表に選ばれた。丸山は、昨年のアジア大会で2位になって以降、しっかり勝ち続けて今回も優勝したことで代表に選出され、阿部は世界選手権連覇の実績を評価された。

 まだまだ続くふたりの東京五輪をかけた戦い――次は世界を舞台にして繰り広げられることになる。

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