鈴木みのる、最強レスラーへの道程は「猪木の敵をとる」から始まった (6ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • photo by Sportiva

 鈴木みのるにインタビューをすると、実は"世界一性格のいい男"なんじゃないかと思うことがある。厳しい人ではある。しかしわたしのような素人にもわかるよう、かみ砕いて、丁寧に話し、本音でぶつかってくれる。鈴木の言葉には、魂が宿る。

「去年、『大海賊祭』というデビュー30周年イベントをやったとき、一番のコンセプトは、誰にでも可能性があるということを子どもたちに伝えたかったんです。ダメ、無理、できるわけない。そういう大人たちの話を一切、聞くなと。勝手に進めと。できなかったらどうするの? 知らねーよ、お前の人生だろ(笑)」

 拙著『最強レスラー数珠つなぎ』では、最後に「自分以外で最強だと思うレスラーは?」と質問してきた。鈴木みのるが最強だと思うレスラーは、誰なのだろうか?

「オレ。オレのなかにいるオレ。『今日くらい、やらなくてもいいんじゃね? これだけ成果が出てるんだから』って、オレをそそのかす奴がいるんですよ。弱い部分の自分ですよね。これに打ち勝つのはすごい大変。でもオレはそれができる。こんなに強い奴、世界中探してもいないですよ」

 これが、鈴木みのるという"最強レスラー"なのだ。

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