癒し系美アスリート山田美諭の野望「東京五輪でテコンドーをメジャーに」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo MATSUO.K/AFLO SPORT

 東京五輪へ向けての課題は、「私の持ち味は攻撃なので、防御とかカウンターなどが苦手で、失点もすごく多かったんです。攻撃と防御を同じようにできる、攻防一体化が今の自分のゴールだと思っています」と話す。

 16年リオデジャネイロ五輪に出場したのは、同い年で仲がいい濱田真由(ミキハウス)だけだった。山田は「ひとりだけで、すごく心細かったと思う」と濱田の心境を想像する。だが、東京五輪は日本の出場枠は「4」で一緒に出場できることになる。それを現実にすることが、今の彼女の最大の目標でもある。

「このアジア大会で私が金メダルを取っていれば、テコンドーを取り巻く環境も何か変わったかなと思うけど、それができなかった......。東京五輪はテコンドーをメジャーにするチャンスだと思うので、出るだけではなくてメダルを取ってアピールしたいと思っている」

 この大会の銅メダル獲得は、そんな野望へ向けての第一歩でもある。

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