【国際プロレス伝】鉄人ルー・テーズは一発でグレート草津を失神させた (3ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 そして1968年1月3日、ルー・テーズの「国際プロレス参戦」である。

 当時、団体名を「TBSプロレス」と改称した国際プロレスは、東京・日大講堂で開幕した「オープニング・ワールド・シリーズ」の初戦に、TWWA世界ヘビー級初代王者のルー・テーズと国際プロレスの新エース候補・グレート草津を対戦させた。団体が命運をかけた一戦は、テーズがバックドロップを放って草津は失神KO負け。さらに5日後の1月8日、鹿児島県体育館で両者は再戦したが、またしても草津は敗れ去った。

「僕が国際プロレスに入門する前の年のことなので、生では見てなくて、先輩たちから話をうかがったり、ビデオで観たりしただけなんですが、それでも試合の緊張感とか場内の殺気立ったような雰囲気はすごかったですね。それと同時に、勝負の怖さ、プロレスの厳しさを感じました。プロレスに転向してまだ2年足らずとはいえ、あの草津さんが受け身を取れないほどの破壊力を持つバックドロップは、まさに岩石落とし――脳天逆落としでした」

(つづく)
【連載】アニマル浜口が語る「国際プロレスとはなんだ?」

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