ファンの夢「ゴロフキンvs村田諒太」は実現するかを検証してみた (5ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 米国内では最大の商品価値を誇るカネロ、ボクシングファンのダーリン的な存在になったゴロフキン。現在のミドル級において、この2人に次ぐマーケットバリューを持つのは"日本における村田"であると言っても過言ではない。

 アメリカでゴロフキンvs村田戦を組んでもインパクトはそれほどないが、東京ドームに数万人の観衆を集めての一戦は、正真正銘のメガイベントである。会見時のローフラーの言葉を聞く限り、極東での大一番への興味は偽物とは思えなかった。帝拳ジムのアメリカでの存在感は言うまでもなく、日本史上最大の一戦は手が届く位置にある。

 まずは10月に予定される2度目の防衛戦を好内容で突破し、村田は目標のファイトに少しでも近づきたいところだ。その後、村田陣営の望み通りにシナリオが動いていくかどうか。自力ではコントロールできない物事も多いが、それほど難しいがゆえに、達成できたら大きな価値がある。

 世紀の大一番に向け、これから約1年が勝負。村田と周囲の関係者、そしてファンは、ジェットコースターに乗っているようにスリリングな日々を覚悟しておく必要がある。

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