クリス・ジェリコがオメガとの頂上決戦
「新日本1.4」を語りまくる

  • 明知真理子●取材・文 text by Akechi Mariko
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

来日は51回目!というジェリコ来日は51回目!というジェリコ
――それにしても新日本プロレスに帰ってくるのが20年後とは遅くないですか?

ジェリコ いや、新日本には20年ぶりだけど、日本には2002年からはWWEで12回も来てるよ。15年の間に12回だから、ほぼ毎年来ている計算になる。だからWWEに移っても、完全に日本から離れていたわけじゃない。日本に来るのはこれで51回目だし、レスラーとしてはずっと関わってきたつもりだよ。

――では話を戻して、ケニー・オメガとの1.4について聞かせてください。ケニーは危険な技が多いことでも有名ですが、対策は立てていますか?

ジェリコ いや、まだだね。

――今はまだ?

ジェリコ その日が近づけば自ずと戦略はできてくる。でも今はまだその時じゃない。一歩ずつ着実に、今この瞬間を生きないとね。で、最初の一歩は人々の期待値を上げること。ネタを投下してバズらせて、憶測を飛び交わせる。アルファVSオメガはここ10年でも稀に見るビッグマッチだ。世界中を見渡してもこんなケタ外れな試合は存在しなかったはず。世界中が新日本プロレスワールド(新日本の試合が見られる動画配信サイト)を見たがるだろうね。

 物事には順序ってものがあって、僕にとって今いちばん重要なのはこの試合への興味を掻き立てること。チケットをガンガン売って、東京ドームを満員の観客で埋め尽くすこと。史上最多動員数も記録したいし、実際そんなペースでチケットが売れていると聞いてるよ。

 そして、世界中が自分たちの対戦にエキサイトしてほしいし、僕自身だってそうだ。人生で一度あるかないかの瞬間を待っている気分だよ。

 もちろん、ケニーはすごい技をたくさん持ってるだろう。でも思い出してくれ、僕は誰と対戦してきたって言ったっけ? ジ・アンダーテイカーもジョン・シナも全員が恐ろしい技の使い手だった。そんな歴史に残るようなレスラーを倒してきたんだ。

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