クリス・ジェリコがオメガとの頂上決戦「新日本1.4」を語りまくる (3ページ目)

  • 明知真理子●取材・文 text by Akechi Mariko
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo


――ところで、ケニー・オメガとは同郷ですよね。

ジェリコ そう、彼には人間としての魅力もあるけど、それは自分と同じカナダのウィニペグ出身だからだね。

――カナダ人とアメリカ人との考え方の違いを感じることは?

ジェリコ そうだな、カナダってちょっと変な国で、アメリカっぽいけどやっぱり違う。すごくフレンドリーだし、プロレスとロックが好きで、お笑いとアイスホッケーも大好き。繋がりを大事にするところがあって、カナダ人が有名になると、もう国を挙げて応援する勢いだよ(笑)。実は僕にもオメガの成功を喜んでいる部分はあるんだ。会ったこともない頃から「彼、ウィニペグ出身なんだ!? やったな」って素直にね。

――ケニー・オメガとは共通点もある?

ジェリコ まず歩んできた道が似てる。カナダの小さな町から飛び出して、とてつもないレベルでブレイクした。アメリカと日本、国は違えどお互いにトップだ。性格は真逆だろうがまったく構わない。だって、友だちになりに来たわけじゃないから。ただ、アイツとなら最高にエキサイティングなショーになるだろうね。

――では、ご自分とケニー・オメガとの差は何だと思いますか?

ジェリコ 経験だね。

――経験とは、つまりどんな?

ジェリコ さっきの話とカブるけど、俺はWWEで世界中を17年間ツアーしてきた。それもメインイベンターとしてだ! その間に、歴史に残るような名だたる選手と対戦を重ねてきたんだ。ショーン・マイケルズ、ジ・アンダーテイカー、リック・フレアーからストーン・コールド・スティーブ・オースチン......。

 中でもショーン・マイケルズとの試合はよかった。試合自体も、それが組まれるまでも最高だったし、どんな角度からもベストバウトだ。レイ・ミステリオとの試合も素晴らしかった。ザ・ロックは素晴らしいライバルだったし、CMパンク、エッジ、ジョン・シナ、どいつもすごい奴らばかりだよ。

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