村田諒太のスパーリングパートナーが語る「今度こそ確実に勝つ方法」 (5ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Sportiva

――具体的に、どこを改善するべきでしょうか?

「第1戦の村田は、クリーンヒットを浴びることは少なかったものの、不用意に被弾する場面がありました。もっと頭を動かし、ディフェンスを固める必要はあるかもしれません。そして、ジャブを多用すること。ジャブを増やし、ボディを打ち、頭をよく振れば勝利につなげられると思います。第1戦でも村田が勝っていたと信じていますが、再戦ではより明白な勝利を手にしてほしい。今回の試合で、どちらが優れたファイターなのかをあらためて証明してほしいです」 

――日本では、「村田の手数が少なすぎた」「もっとパンチを出すべきだった」という声が多かったのですが、彼はそういうタイプの選手ではないように思えます。

「私も同意見です。確かに、立ち上がりの3ラウンドは手数が少なかったですが、それ以降の9ラウンドのパンチの数は十分でした。村田は多くのパンチを出すよりも、強烈なパンチを正確に打ち込むタイプ。あくまでKOを狙っていくファイターです。(前回のように)相手がリング上で走り回っているのでは、多くのパンチを出すことはできません。ただ、先ほども述べたようにジャブを増やして追っていけば、エンダムをつかまえることができるはずです」 

――最後に、再戦の結果をどう予想しますか? 

「KO勝利が理想ですが、判定になったとしても村田が勝つと思います。今度こそ、村田の手が上がるように、僕もできる限りのサポートをしたいです」

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