小川直也が語る今の日本柔道界。若手ホープに期待も、重量級には喝! (6ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Kyodo News

──阿部や飯田といった若手の有望株が目立ちますが、彼らの世代でいえば、小川さんの長男・小川雄勢(100kg超級)、古賀稔彦氏の息子の古賀颯人(73kg級)、玄暉(60kg級)兄弟も楽しみですね。バルセロナ五輪、アトランタ五輪を戦ったおふたりの2世が、同じように将来を期待されています。

「古賀とは同級生で、高校時代から知っているから不思議な縁だよね。古賀兄弟も成長が楽しみなんだけど、やっぱりオヤジの代名詞である一本背負いをかけてほしい。そうなれば、見ている人も喜ぶじゃない」

──故・斉藤仁先生の次男である斉藤立も、国士舘高校の1年生になり、さっそくカデ柔道体重別選手権の90kg超級で優勝しました。15歳で身長は187cmと、すでにお父さんの体格を超えています。

「体重も170kgあるらしいけど、怖いのはケガだよね。柔道でも他のスポーツでも、『無事是名馬(ぶじこれめいば)』。俺らの時代も、ケガでつぶれた選手を何人も見たから。ただ、斉藤先生の息子さんだから、将来性は抜群。さらなる成長が楽しみだよ」

(後編につづく)

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