2017.06.01

【国際プロレス伝】アントニオ猪木が
一度だけアニマル浜口を褒めたこと

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • photo by AFLO

国際プロレスのパンフレットでもラッシャー木村はエース級の扱い 悪役に徹し、「はぐれ軍団」「崖っぷち軍団」などと揶揄(やゆ)されながらも、巨大帝国・新日本プロレスに挑んだ木村、寺西、浜口。国際軍団の戦いはこうして1年以上に及び、30年以上経った今も、彼らの心意気はプロレスファンの間で熱く語り継がれている。

「重厚なファイトをするラッシャー木村さんが大将としてドンと構え、アニマル浜口がチョロチョロしながら吠えて突っかかっていく切り込み隊長。そして、寺西勇さんが華麗なレスリングで締めるという"三者三様"の役割を果たしながら、僕が言うのも何ですが、3人ともよくがんばりました。新日ファンだけでなく、日本中すべてのプロレスファンを沸かせ、熱狂させた。それだけは、僕たちは自信を持って言えますよ。

 やっぱり、木村さんがリーダーだったのがよかったんでしょうね。妙に機転が利く器用な人だったら、猪木さんがジェラシーを感じたかも。『ラッシャー木村がもう少し強いリーダーシップを発揮していたら、国際プロレスは崩壊しなかった』なんて、わかったようなことを言う人がいますが、僕は絶対にそうは思わない。リーダーが、エースが木村さんだから、よかったんです。それは国際プロレスでも、国際軍団でも。