吉田沙保里のガチンコ合宿メニューに、
女子柔道ホープもヘトヘト?

  • 宮崎俊哉●取材・文・撮影 text & photo by Miyazaki Toshiya

 合同合宿では課題を解決したり、壁を乗り越えるヒントを得ることができるはず。レスリング選手がレスリングで柔道選手に勝つ、柔道選手が柔道の投げ技をレスリング選手に極めるのは当たり前ですから、勝った負けたではなく、大事なのは自分が強くなるために、何でもどんな競技からでも取り入れようとする意識です」

 日本レスリング協会の栄和人強化本部長は、次なる合同合宿の提案として、新潟県十日町市にある女子レスリングの「虎の穴」櫻花(おうか)レスリング道場での練習を挙げた。

「日本の女子レスリングはあらゆる競技のなかでも、世界で一番厳しい練習をしているという自信・自負があります。でも、それだけではありません。選手たちを取り巻く環境、練習の雰囲気もナンバー1だからこそ、フィジカルや精神力が鍛えられ、結果を残すという意識が生まれてここまできました。

 そのことを柔道の選手やコーチたちにも知ってもらいたいので、十日町の厳しい自然環境、近代的な設備もないところで一緒にやりましょう。柔道連盟さんはお金持ちだから、井上康生監督も『こんなところで合宿しているんですか?』と驚くでしょうね(笑)」

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