吉田沙保里のガチンコ合宿メニューに、女子柔道ホープもヘトヘト? (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文・撮影 text & photo by Miyazaki Toshiya

「自分は試合で投げられることが多いので、その対策になればと思って臨みました。柔道選手はどんな姿勢からでも投げてくるので、きっちり対応していきたい」(土性沙羅/どしょう・さら/東新住建/リオ五輪69kg級金メダリスト)

「柔道の選手は反応の仕方、仕掛けてくるタイミング、力の入れ方が自分たちとまったく違うので、海外のいろいろなタイプのレスラーと戦うための対策になります」(川井梨沙子/ジャパンビバレッジ/リオ五輪63kg級金メダリスト)

 オリンピック4連覇の伊調馨(いちょう・かおり)やリオ五輪グレコローマン59kg級銀メダリストの太田忍らが所属するALSOKレスリング部の大橋正教監督は、中学時代に柔道とレスリングを学んでいた自らの経験をもとにこう語る。

「柔道とレスリングは同じ格闘技ですから共通点もあり、学ぶべき点はたくさんあります。たとえば、レスリング選手なら柔道の投げ技の足の運び方、懐(ふところ)への入り方を覚えるといいし、逆に柔道選手はレスリングの組み手や崩し、前さばき、差しを入れられて間合いがなくなったときの戦い方、もつれたときのバランス感覚などを身につけるといいかもしれません。

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