ジュニア世界一の「女横綱」。再び女子相撲の代表へ・野崎舞夏星 (3ページ目)

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi


 相撲とレスリングに取り組んだ野崎は、浜松西高校入学後は柔道部に入部して汗を流した。こうして、これまで経験してきた複数の競技が自身の相撲における素地となり、小柄な体格ながら、足腰の強さと多種多様な投げ技で大柄な選手たちを打ち破ってきたのだ。

「私は、レスリングや柔道をやっていたため、相撲の基本スタイルから少し違う技(足取りや投げ技)ができることも強みにできます。身長160cm、60kgは相撲選手としては小柄ですが、スピードを活かした技が持ち味です」

すり足の稽古、日本代表に向けて前進するすり足の稽古、日本代表に向けて前進する ひたむきに相撲に取り組む彼女の日常が気になり、普段の学生生活はどのように過ごしているのか聞いてみた。すると野崎は相撲部員の顔から一転して、女子大生の一面をのぞかせてくれた。

「映画、ショッピング、プロレス観戦は大好きです。家族みんなプロレス好きで、お母さんの初恋の人はアブドラ・ザ・ブッチャーでした。私は全日本プロレスの野村直矢選手が好きです。あ、でも先日は綾野剛さんが夢に出てきました(笑)。しお顔が好きなんです」

 学生生活を満喫しながら相撲に情熱を燃やす、メリハリがきいた日々を送っているようだ。

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