2016.08.18

伊調馨の目にも涙。姉も案じた
「4連覇・年齢・母」の葛藤を超えて

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

栄和人チームリーダーと抱き合って喜びを爆発させる土性沙羅 道場に来る子どもたちに来る日も来る日もタックルを練習させた栄勝氏は、同時に「攻め続ける」ことも教え込んだ。登坂も、土性も、「吉田先生には、勝っても攻めなければ怒られた。逆に、負けても最後まで攻め続ければ褒められた」と言う。

 負けていても臆(おく)することなく、自分がやってきたことを信じて、攻め続ける。最後の1秒まで、絶対にあきらめずに……。その根性がもたらしたのが、奇跡の逆転劇での金メダル獲得だった。

「最後まであきらめずに攻め続ける勇気」は、レスリング女子2日目の8月18日に登場する53キロ級・吉田沙保里はもちろんのこと、63キロ級・川井梨紗子、75キロ級・渡利璃穏(わたり・りお)にも引き継がれたことだろう。日本レスリング女子の目標は金メダル5個、全階級メダル獲得である。

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