男子レスリング4人衆の決意「出るからには金メダルを獲る!」 (2ページ目)

  • 保高幸子●文・写真 text & photo by Hotaka Sachiko

樋口 今も、僕たち代表4人のためにトレーニング組んでもらっているので、感謝しています。結果で恩返ししたいですね。

太田 コーチ陣もそうですけど、スパーリングの相手してくれる選手も、自分の練習ではなく僕たちに付き合ってくれる。個人競技だけど、日本レスリング全体の力をもらっている。

井上 それぞれの練習に最適の選手が来てくれて、本当にありがたいです。

高谷 4年前はまだ、自分でいろいろ考えていなくて、コーチのいうことを聞くだけだったんですけど、今は成長して自分がこうしたいと思ったことを、やりたいようにやらせてもらっています。それでパートナーを選ばせてもらって、呼んでいただける環境に感謝しています。

―― 高谷選手は五輪出場は2回目で、予選も経験済みでしたが、今回どういう気持ちで臨んだのでしょう。

高谷 冷静にケガと付き合いながら戦わなきゃいけないという状況で、4年前に負けた選手に勝って五輪をつかんだというのは大きな成長だと思います。

井上 4年前は社会人1年目?

高谷 そうですね、太田選手と同じでした。

太田 おお。

―― みなさんはアジア予選で出場を決めましたが、他国の予選も見ていて、オリンピックへの印象はどう変わりましたか?

太田 世界予選を見ていて、世界チャンピオンでも出られないんだと。五輪は実績があるから出られるわけでない、出るだけでも厳しいんだと思いました。金メダルを獲るにはまた厳しい戦いが待っていると思います。

高谷 太田選手は攻防の激しい相当レベルの高い試合しますよね。

太田 よく言われますね(笑)。

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