無念の銅メダルでも、笑わない中村美里が最後に微笑んだワケ

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by JMPA

 過去2度の五輪とは悔しさの意味合いが違った。

「今回はいろんな経験をして、成長した自分で戦って、それでも勝てなかったというのが悔しい」

 試合後、進退に関しては明言しなかったが、27歳という年齢は4年後を狙える年齢ではある。

 3位決定戦で一本勝ちし、表彰台に立った中村は、微笑を浮かべていた。その笑みは、いったい何を意味するのだろうか。

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