ジョシュ・バーネット「日本の総合格闘技はまた上り調子になっている」 (4ページ目)

  • 稲垣收●文 text by Inagaki Shu
  • 保高幸子●撮影 photo by Hotaka Sachiko

――同じく年末のRIZINでの、エメリヤーエンコ・ヒョードルの復帰戦はどうでした?

「ヒョードルvsシング心ジャディブはいい試合じゃなかったね(3分3秒でヒョードルがTKO勝利)。シングは経験不足だ。総合はヒョードル戦が3戦目だし。ヒョードルにはもっといい相手を用意すべきだった。少なくとも、もっと経験のある相手をね」

――ヒョードルの復帰第2戦、6月にロシアで行なわれたファビオ・マルドナド戦は?

「ヒョードルがあんなに殴られたことはないんじゃないかな? マルドナドは、賢い戦法をとったね。金網際でしっかり両腕でガードを固め、ヒョードルの左右のフックをブロックし続けた。デンジャラスな作戦だ。わざとヒョードルに連打させて調子に乗らせ、大振りになったところにカウンターのフックを叩き込んだ。もう少しで1R TKO勝利するところだった」

――ロシア人の実況アナも、「ヒョードルが、やられた、やられた!」と叫んでましたね。

「レフェリーが止めなくてよかったよ。ヒョードルやマルドナドは若い選手とは違う。経験を積んだプロだ。とことんやらせるべきさ。総合格闘技の黎明時代のようにね。彼らにはその資格がある」

――ヒョードルの判定勝ちについては?

「僕は引き分けだと思ったね。でもふたりとも素晴らしい戦いを見せたから、嬉しかったよ」

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