ジョシュ・バーネット「日本の総合格闘技はまた上り調子になっている」 (3ページ目)

  • 稲垣收●文 text by Inagaki Shu
  • 保高幸子●撮影 photo by Hotaka Sachiko

――昨年末のRIZINはどう思いました? あなたの長年の友人、"世界のTK"こと髙阪剛選手も9年ぶりに復帰しましたが......。

「いやあ、TKはあのデカいジェームズ・トンプソンと、凄い殴り合いをしたね! あんなタフな戦い方をすべきじゃないと思ってたんだけど......。すぐタックルで倒して、あっさり関節技でキメると思ったんだ(笑)。あの試合前にパンクラスの会場でTKに会って、『ブチのめしてやれ! 絶対負けないでくれ!』って言ったら、TKは『絶対ブチのめすし負けない! 心配するな、勝つよ!』って答えた。

だけど試合を見たら予想と違った。もっと技術を見せつけて戦うと思ったんだ。でも勝ったしね(2R1分58秒、スタンドでのパンチでTKO)。真っ向から殴り合って、叩きのめしてKO勝ち。最高だよ!」

――実は試合当日、TKはトンプソンに凄く腹を立ててたんですよ。

「えっ、どうして?」

――契約体重の120㎏を13㎏以上オーバーしてきたんです。その上、そこから少しも落とそうとしなかった。試合前のTKにバックステージで会ったとき、いつになく厳しい表情をしてたんで「9年ぶりの復帰戦でナーバスになってるのかな?」と思ったんですが、試合後に聞いてみたらそういう話で......。試合時の相手との体重差は33㎏もあったんですよ。

「そうだったのか! ......なるほど、それでアイツを思い切り殴り倒してやりたいと思ったんだね! でも、とにかく勝ってくれてホントに嬉しいよ」

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