【ボクシング】何人いるのか。日本人の現役世界王者を整理してみた (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 ただ、昨年12月に行なわれたWBO世界スーパーフライ級1位の指名挑戦者ワーリト・パレナス(フィリピン)との試合では、2ラウンドTKO勝利で初防衛に成功。現在22歳――、どこまで強くなるのか予想もつかないが、日本ボクシング史にその名を刻むことになるのは疑いようがない。

 スーパーフライ級の上に位置するバンタム級には、日本ボクシング界を牽引する男が君臨している。WBC世界バンタム級王者の"ゴッドレフト(神の左)"山中慎介(33歳/帝拳)だ。昨年9月には、元WBA世界バンタム級スーパー王者(※)でWBC世界バンタム級2位のアンセルモ・モレノ(パナマ)と対戦。ディフェンス力に長けた最強挑戦者と一進一退の攻防で12ラウンドを戦い抜き、ジャッジ1名がモレノ、残り2名が2ポイント差で山中を支持する僅差で判定勝ち。9度目の防衛に成功している。

※スーパー王者=世界王者より上位のポジションとして、組織団体が協議により認定した称号。

 その山中より多くの防衛回数を積み重ねているのが、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36歳/ワタナベ)である。昨年は5度目となる大晦日の戦いで、11度目の防衛に成功。具志堅用高の持つ世界王座連続防衛の日本記録13回にあと2つと迫った。

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