12・29RIZINで禁断の激突! 桜庭和志と青木真也の対照的な生き様 (2ページ目)

  • 布施鋼治●文 text by Fuse Koji   保高幸子●写真 photo by Hotaka Sachiko

「グレイシーハンター」として、PRIDEで一時代を築いた桜庭和志「グレイシーハンター」として、PRIDEで一時代を築いた桜庭和志 強豪ファイターの大半はUFCが独占契約で押さえている。だとしたら、RIZINはUFCが軸とする階級制の枠外で魅力的なマッチメークを考えるしかない。UFCがやっていないことを突き詰めていくと、階級の枠を超えた闘いになっても不思議ではないのだ。

 桜庭も、青木との対戦を打診された時、「階級が違うじゃん!」と驚くしかなかったと明かし、冗談交じりに語る。

「たぶんキャッチウェイト(双方が合意した体重)でやることになると思うので、青木くんにはぜひ増量してほしい(笑)」

 現在、新日本プロレスのリングに上がっている桜庭にとって、MMAは4年3ヵ月ぶりになる。ブランクは問題ないのだろうか?

「僕にとっては半年~1年くらいにしか感じていない。去年もメタモリス(組み技の大会。ヘンゾ・グレイシーと引き分け)に出ましたし。強くなるための練習はずっとしているし、気にはならないですね」

 UFCをはじめ、現在のMMAの試合形式は5分3Rが標準になっているが、桜庭vs青木はかつてのPRIDEと同じ1R10分、2、3R5分の3R制だ。以前から桜庭はこの形式を好んでいただけに、さぞ喜んでいると思いきや意外な答えが戻ってきた。

「僕は10分5分の2Rがいい。20~30代の頃ならともかく、もう40代なので。あ、思い切って3Rはプロレスルールにしましょうか。5秒以内なら反則もOKだから、毒霧を吹こうかな(笑)」

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