2015.05.13

【ボクシング】日本人王者がラスベガスに呼ばれるためには?

  • 原 功●取材・文 text by Hara Isao  矢野森智明●写真 photo by Yanomori Tomoaki

「ギャンブルタウン」として世界的に有名なラスベガスは、今やボクシングファンや関係者からは『聖地』として扱われているほどだ。州や市もショーや大会で得た報酬に関して、税金面で優遇措置をとっており、積極的にイベント誘致を行なっている。MGMグランド・ラスベガスをはじめ、大規模カジノを持つ巨大ホテルの多くはイベントホールを併設してあり、そこでボクシングの試合が行なわれているわけだ。

 ただし、単独で1万人規模の会場を埋めることができる現役のスター選手となると、メイウェザー、パッキャオの他では、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)やサウル・アルバレス(メキシコ)など、わずかしかいない。よって、ラスベガスとはいえ、世界戦の多くは2000人~5000人規模のホールで行なわれることのほうが多いのである。

 1990年代の辰吉丈一郎の試合や、2011年の西岡利晃らの世界戦も、ホテルのボールルームで行なわれたものだ。ちなみに4年前、「軽量級の最注目ファイト」と言われたフェルナンド・モンティエル(メキシコ)対ノニト・ドネア(フィリピン/アメリカ)のWBA&WBO世界バンタム級タイトルマッチは、1万人収容のマンダレイ・ベイ・イベントセンターで開催されたが、観客は5000人に満たなかった。