辰吉寿以輝ボクサーデビュー「父からは何も教わっていない」 (3ページ目)

  • 原 功●取材・文 text by Hara Isao

 注目のデビュー戦は4月16日、父親がサラゴサ戦など数々の名勝負を演じた会場――大阪ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で予定されている。相手はアマチュアで11戦7勝4敗、プロで3戦1勝2敗の戦績を残している岩谷忠男(神拳阪神)で、スーパーバンタム級(約55.3キロ)4回戦となる。現在、64キロの寿以輝は、残り1ヵ月で9キロの減量を強いられることになる。

 また、この日のメインカードは、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)の8度目の防衛戦だ。注目度は、日に日に高まっている。

――相手ボクサーのことはチェックしましたか?

寿以輝 プロで3戦していることぐらいしか知りません。映像はちょっと見たけれど、(どんなタイプなのか)よく分かりませんでした。

――かつて父親がベルトを保持していたWBCバンタム級のタイトルマッチの前座というのも、何かの縁でしょうか。

寿以輝 縁? いや、それは特に感じません。たまたまだと思います。

――デビュー戦、どんな試合をしたいと思っていますか?

寿以輝 盛り上がる試合をしたいです。

――特にどういう点を見てほしいですか?

寿以輝 別にないけれど、試合を見てもらえればいいです。

――倒して勝ちたいところですね。

寿以輝 それは倒したいです。4回をフルに戦うのではなく、早いほう(KO)がいいです。

――自信のあるところはどこですか?

寿以輝 右はどうか分からないけれど、左はパンチがあるほうだと思います。特に左のボディ打ちは自信があります。

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