【ボクシング】メイウェザー対パッキャオの「賞味期限」 (5ページ目)

  • 原 功●文 text by Hara Isao  photo by AFLO

 対するパッキャオも、100億円近い報酬を得ると予測されている。こちらも2013年から2014年にかけて2試合で約57億円を稼いだが、その2倍近くが懐(ふところ)に入ることになる。ボクシングに限らず、スポーツ全般を通しても未曾有のスケールのイベントになることは間違いない。

 アメリカのボクシング専門サイトが試合の勝敗予想アンケートを実施したところ、2月末の時点で5万近い回答が寄せられているが、興味深いのは、パッキャオの勝利=53%(KO勝ち27%・判定勝ち26%)、メイウェザーの勝利=44%(KO勝ち6%・判定勝ち38%)、ドロー=3%という数字が出ていることだ。「メイウェザーの負ける姿を見たい」というファンが大勢いることの証左といえよう。

 その一方、賭け人がリスクを負うオンラインカジノのオッズでは、5対2でメイウェザー有利と出ている。やはり現実的な予想となると、メイウェザーが勝つと見る人が大勢を占めているのだ。『人気のパッキャオ、実力のメイウェザー』という構図といえる。

 2015年5月2日、ボクシングの聖地ラスベガスで、どんな歴史が刻まれるのだろうか――。

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