【格闘技】王者・山崎秀晃×漫画家・村瀬克俊、
キックボクシングを熱く語る!

  • 中村拓己●構成・文 text by Nakamura Takumi 石川耕三●撮影 photo by Ishikawa Kozo

村瀬 今、書いている漫画は、同じ格闘技漫画でも、アマチュアのジム生が練習して……というリアリティのあるストーリーなのですが、山崎選手はどんな場面が読みたいですか?

山崎 今までの格闘技漫画は必殺技が出てきたり、自分と重ねるのが難しいというか、客観的に読者として読んで面白いものだったと思うんです。でも、『モングレル』はドキュメントみたいな漫画なので、選手ひとりひとりの人間ドラマとか、試合に臨むまでのストーリーをリアルに描いて欲しいです。

村瀬 僕が「こういう楽しみ方をしてもらえたらいいな」と思うのは、登場キャラクターが増えて、読者のみなさんに「あいつとあいつのカードが見たい!」と想像して欲しいんです。「Aは負けちゃったけど引退するんじゃないの?」や、「Bが勝ったんだから、次の相手はCしかいないでしょう!」だったり、そういった試合結果と選手のドラマを、ドキドキ・ワクワクしながら読んでもらいたいです。

山崎 まさにKrushですね(笑)。

村瀬 登場人物に感情移入できるかどうかは、リアルでも漫画でも変わらないと思うんです。感情移入して試合を見たほうが絶対に興奮するし、試合を見ながら手に汗握りますからね。Krushは大会のペースが月1~2回だと思うので、Krushがないときには『モングレル』を読んで、Krushと同じように楽しんでください、と(笑)。

山崎 相乗効果になるといいですね。格闘技好きな人のためだけでなく、もっと外に向けて発信していきたいというのは僕も村瀬先生も同じだと思うし、キックの漫画があることは、僕ら選手にとっては本当にありがたいです。

村瀬 キックを見たことがない人に、「読んで面白かったです」と言われたり、「ジムに行ってみたくなりました」と言われると、少しはキックに貢献できたかなと思ってうれしくなります。

山崎 僕もKrushのチャンピオンとして、『モングレル』を通じてKrushやキックボクシングの楽しさを知ってもらえたらと思うので、ともに注目していただけたらうれしいです!


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