【プロレス】金沢克彦×ユリオカ超特Q「90年代黄金期を語ろう!」 (4ページ目)

  • 高松えみ子●取材・文 text by Emiko Takamatsu
  • 本田雄士●写真 photo by Honda Takeshi

ユリオカ その後、福岡ドームでの再戦で藤波さんはまたボコボコにされてベルトを獲り返されましたけど、あの2連戦での橋本さんの蹴りと藤波さんの受けは本当に凄かったです!

金沢 ビジョンで「甘い!」発言が流れた瞬間、福岡ドームが大爆発でしたよ(笑)。藤波さんと言えば、是非ともやってほしいのはジュニア時代の特集! あの時代の藤波さんはアスリート体型で動きが速い、かっこいい、強い。個人的には、剛竜馬戦(78年7月27日、日本武道館)を収録してほしいですね。いい試合なんですけど、ふたりの力量の差がはっきり出ちゃってます。

ユリオカ 僕は阿修羅・原戦(80年4月3日、蔵前国技館)ですね。国際プロレスとの対抗戦でしたけど、あの時の藤波さんも非常に強いんですよ(笑)。最後も珍しく腕を極めて勝ちましたし。平成で言えば、北朝鮮遠征の猪木vsリック・フレアーも収録してほしいですね(31号に収録予定)。あれは本当に観に行きたかったんですよ。

金沢 僕は同行取材しましたけど、2日で38万人を動員したというのは、途中から数字がどんどん増えていって…(笑)。でも、水増しがあったにしても気持ち悪いぐらい人がいましたね。あの試合は本当に素晴らしかったですよ。僕も魅了されちゃいましたから。猪木vsフレアーはどこの国に持って行っても沸くでしょう。まさに達人同士です。

ユリオカ 猪木さんが藤波さんと横浜文体でやった一騎打ち(88年8月8日)も是非収録してください。あれはひとつの完成された『名画』のようですから。その前の東京体育館(85年9月19日)もいいですよ。藤波さんが猪木さんを圧倒しています。最後は卍固めでレフェリーストップ負けになりましたけど、内容的には藤波さんが勝ってますから!

金沢 猪木さんが足4の字固めを掛けられて、「折ってみろ!」と言った試合ですね。あの試合は、観客席にいるファン時代の僕がアップで映るんですよ。猪木コールをしてますから(笑)。それが橋本にバレて「いつも偉そうなこと書いてるくせに、ただのファンじゃねえか!」と言われましたよ。でも、アンタだって元猪木ファンだろうって(笑)。

詳しくは『燃えろ新日本プロレス』ホームページへ>>

金沢克彦(かなざわ かつひこ) 『週刊ファイト』記者、『週刊ゴング』編集長を経てフリー。『子殺し 猪木と新日本プロレスの10年戦争』『元・新日本プロレス 「人生のリング」を追って』(ともに宝島社)などの著書がある金沢克彦(かなざわ かつひこ) 『週刊ファイト』記者、『週刊ゴング』編集長を経てフリー。『子殺し 猪木と新日本プロレスの10年戦争』『元・新日本プロレス 「人生のリング」を追って』(ともに宝島社)などの著書があるユリオカ超特Q(ゆりおか ちょうとっきゅう) 1968年生まれ、兵庫県出身。芸人として活躍する一方、みちのくプロレスの実況担当や全日本プロレスの「F-1タッグ」出場などプロレスに深く関わる。著書に『僕たち、プロレスの味方です』(ケンドーコバヤシとの共著、双葉社)がある。ユリオカ超特Q(ゆりおか ちょうとっきゅう) 1968年生まれ、兵庫県出身。芸人として活躍する一方、みちのくプロレスの実況担当や全日本プロレスの「F-1タッグ」出場などプロレスに深く関わる。著書に『僕たち、プロレスの味方です』(ケンドーコバヤシとの共著、双葉社)がある。

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