楽天・田中将大が見せた懐の深さ。「マー君杯」開催のキーマンが語るその裏側 (3ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

――というと?

「マー君杯2021」の開催日が楽天入団会見と被ってしまったんです。スケジュール的に、会見後に大会に参加いただくことは可能だったのですが、同日に行なってよいものか不安になって......。それで田中選手に確認したら、「前からやるって言っていたし、みんな楽しみにしてくださっているから、やりましょう」と言ってくれました。懐の深さに改めて感銘を受けて、絶対に成功させようという思いがより強くなりましたね。

 田中選手だけでなく、本当にいろんな方に協力していただき、コミュニティーのみなさんも楽しんでくれたのか、結果的に合計で3万人程の同時視聴者がいました。

PUBGモバイルを使った「マー君杯2021」の模様。コミュニティでは大きな話題となったPUBGモバイルを使った「マー君杯2021」の模様。コミュニティでは大きな話題となったこの記事に関連する写真を見る

――田中選手はもちろん、コミュニティーも楽しめる形で開催できたんですね。そもそも、みしぇるさんのPUBGモバイルへの情熱はどこから来ているんでしょうか。

 ポケモン世代だったので、子どもの頃からゲームには触れていました。社会人になってから始めたのが『コールオブデューティー』()のオンライン対戦でした。ネットを通して誰かと対戦するのは初めてでしたし、通話をしながらゲームをするのも新鮮でした。リアルで遊ぶのとはまた違った、現実から少し離れた不思議な空間でしたね。
※戦争をテーマにしたシューティングゲーム

 ゲーム配信もその頃からです。当時は広告収入など考えず、ただ動画投稿や配信を通じて視聴者とコミュニケーションを取れることが面白くて続けていました。そして2017年にPC版の『PUBG: BATTLEGROUNDS(当時はPLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)』がリリースされたので、ゲーミングPCを買ってPUBGをプレーするようになりました。


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