楽天・田中将大が見せた懐の深さ。「マー君杯」開催のキーマンが語るその裏側 (2ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

 ただ、田中選手のそのツイートに対しての書き込みで、ネガティブなコメントが見受けられました。僕としては田中選手にPUBGモバイルにネガティブな印象を持ってほしくなかった。

 その思いからコンタクトを試みたら、運よくお返事をいただくことができたんです。自分の経歴とゲームに対する想いを丁寧に伝えたので、怪しい人間ではないと伝わったんだと思います。「一緒にPUBGモバイルをやりましょう」と言ってくださったんです。

――田中選手の人柄を考えると納得ですね。

 やっぱり田中選手の寛大さによるところが大きいと思います。その後、プライベートで一緒にPUBGモバイルをプレーするようになりました。そして昨シーズンのオフには、「征服者(上位500人に与えられる称号)を取ってみたい」と話していました。

 そこからその目標に向けて取り組んで、最終的に征服者を取ることができました。田中選手はPUBGモバイルを始めたばかりでしたし、もっと時間がかかると思っていましたが、センスがずば抜けてよかったですね。

 征服者を取れたこともあって、田中選手が「僕たちを応援してくれた方々のために何かできないかな」と相談してくれて、そこで大会を開催してはどうかと提案したんです。

――田中選手の感謝の想いから生まれた「マー君杯」だったんですね。

 実は最初の大会は視聴者限定で2020年12月に開催していました。ただみなさんに好評で「また開催してほしい」との声を多数いただいて......。田中選手と話し合って、オープンな形で実施することになったのが翌年1月の「マー君杯2021」でした。コミュニティー全体が盛り上がるように有名ストリーマーやプロプレーヤーの方々にお声がけして日程調整していたのですが、開催直前で、変更せざるを得ないような事態が発生したんです。

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