ゲーム配信を行なうインフルエンサーに広告収入・スポンサー契約の内情を直撃。本業と両立するみしぇるの答えは? (2ページ目)

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

――すさまじい反響ですね。

 ただ僕は会社員として仕事をしていたこと、ストリーマーとしての限界を感じていたことで、このアジア大会を卒業イベントと捉えていました。視聴者のみなさんには「今後はプレー時間が減ると思う」と伝えていましたが、僕の中では、時間に余裕のある会社に転職すればうまく両立できるかもしれないと考えていたんです。

 そんなときに当時の視聴者でもあり、現在の広告代理店の社長から、「広告の勉強をしながら配信もして、配信から仕事につながるような活動ができるか挑戦してみたら」と声をかけていただきました。それがきっかけでその広告代理店へ転職しました。

――普段はどのようなスケジュールで活動されているのですか。

 配信は1日に2回行なっていて、1回目は10~13時あたり。14時頃に出社して21時頃まで仕事。帰宅してから22~深夜2時くらいまで2回目の配信をします。そして投稿用の動画を1時間半ほど撮影し、次の日の仕事を準備しつつ日記を書いて......。寝るのは4時くらい。平日はだいたいこのルーチンですね。

――配信するためには、さまざまな機材が必要になりますが、みしぇるさんはどのくらい投資したのでしょうか。

 今ではスマホ1台でも配信はできますが、高品質な配信となると、いろいろと必要になりますね。僕が最初に買ったPCは20~30万円。ゲーミングマウスやキーボードが数万円。マイクなどもそろえたくなってまた数万円。デスク上が一段落すると、机や椅子が気になってきます。まさに雪だるま式ですね。全体で40~50万円ほどでしょうか。

 ただこれは初期投資の話で、今はスポンサー契約によって提供いただいているデバイスで、ゲーム環境を整えています。

――音響機器メーカーの「SHURE(シュア)」と契約されていますが、同社がゲーム関連でスポンサーをしているケースは珍しいですよね。

 ミュージシャン以外では世界初の専属契約だそうです。僕はかなり前からSHUREのイヤホンを使っていて、アジア大会直後の配信で「SHUREがいい」と薦めたことがあったんです。すると視聴者さんもTwitterで購入報告をしてくれるなど、かなり大きな反響がありました。

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