モデルとeスポーツ二刀流の大友美有、高校生活最後の大会で有終の美 (2ページ目)

  • スサキリョウタ●取材・文 text by Susaki Ryota
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

――準決勝の相手は同じN高のチームでしたね。

 そうです。「Team No Plan」とは他の大会で戦ったこともあって、実力があることはわかっていました。大会前は彼らを想定した練習を徹底しましたね。彼らが選ぶであろうチャンピオン(ゲーム内のキャラクターのこと)を予想したり、当日も直前まで作戦について相談したり......。そのおかげで、なんとか勝つことができました。

 実は前回大会の決勝で戦ったクラーク記念国際高校が準々決勝でTeam No Planに敗れてしまったんです。クラーク記念国際高校は前回大会を戦い抜いた戦友なので、彼らの仇を討つためにも勝ちたいと思っていました。

――今年の大会は番狂わせが多かった印象です。これは高校生のレベルが上がってきている証拠なのでしょうか。

 そうですね。選手のレベル、大会のレベルは年々上がってきています。N高もそうなのですが、最近ではeスポーツ部にコーチをつける高校が増えてきて、学校側もeスポーツ大会に前のめりに取り組み始めている印象があります。

――LoLはチームで戦うゲームです。チームの雰囲気はいかがでしたでしょう。

 非常に仲が良くて、かけがえのないメンバーに巡り合えたと思っています。練習中は真剣なのでピリピリした雰囲気にもなりますが、なんでも言い合える仲ですね。

――ケンカになることもありますか。

 実は大会の前日に一人のメンバーとケンカをしてしまいました(苦笑)。なんとか大会前に仲直りできたのですが、私が悪かったケンカなので反省しています。

――ケンカするほど仲がいいということですね。ケンカを通して成長する面もありましたか。

 高校でLoLをプレーしはじめた頃、自分と同じくらい努力することを他人に強要してしまっていました。しかしいろんな人と関わる中で努力の仕方は人それぞれだと学び、自分の努力を人に押し付けるのはよくないということに気づきました。

――いい仲間と巡り合えたのですね。LoLのために転校してよかったと思えましたか。

 N高に通ったからこそ今の自分があると思っています。卒業後もOGとしてeスポーツ部のお手伝いをするつもりです。

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