ノブコブ吉村「eスポーツは芸人が輝ける舞台」。師匠は山奥の10代 (4ページ目)

  • 八木泰●文 text by Yagi Yasushi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

――お二方をはじめ、ゲーム配信をされている芸人さんが増えてきましたよね。やはりゲーム配信と芸人さんの相性はいいのでしょうか。

吉村 それはあると思います。ゲームスキルでは他の配信者さんには及ばないかもしれませんが、ポップに解説できるのは芸人の強みですよね。

――ゲーマーになればなるほど、下手なところを見せたくないと思ってしまいそうですが。

竹内 芸人は下手なのもネタにできますからね。

吉村 大人数でのトークにも慣れていますし、うまい人、ダメな人の両方を立てられる。そのあたりのバランス感覚は芸人が特化している部分だし、芸人が輝ける舞台だと思いますよ。

――ちなみに、お仕事以外でプレーすることはあるんでしょうか。

吉村 最初は芸人仲間とだけでしたけど、どんどんフレンドの幅が広がっていきましたね。竹内さんに紹介してもらった静岡の10代の子とか。

竹内 静岡の山奥に住んでいる子ですね。一緒に戦っていたら銃声が聞こえたので敵の場所を探していたら、「これリアルの音です」って言われて。近くで猟友会のおじさんがイノシシ猟をしていたそうです。

吉村 そういう出会いもあるわけですよ。しかもその子のほうがうまいから、指示出しもしてくれて頼りになる。声とユーザーネームしか知らないのにですよ。

竹内 スマホだとボイスチャットが使いやすいですしね。コンソール機やPCではヘッドセットとかをつける必要があって、ボイスチャットのハードルが高かったんです。でも今はスマホ一台あれば大丈夫ですから。いろんな出会いがあります。

――フレンドの方々は吉村さんや竹内さんだと知っているんですか。

吉村 向こうも段々わかってくるんですよ。安藤なつさんもPUBGモバイルをやってるんですけど、名前は出していないんですよ。ソロでやってると「ナンパされる」って言ってました。でも、芸人とわかったからって特別扱いされるわけじゃなくて、1人のフレンドとして接してくれるんです。年齢、性別問わず平等に遊べる、それがオンラインでやるゲームの魅力ですね。

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【Profile】
吉村崇(よしむら・たかし)
1980年7月9日生まれ、北海道出身。2000年に徳井健太と「平成ノブシコブシ」を結成。芸人として第1回「笑いの万博 即戦力王決定戦」優勝など実績を重ね、数多くのテレビ番組に出演する一方で、ボーイレスク集団「Butterfly Tokyo」プレゼンターや映画、ドラマ、舞台等、幅広いジャンルで活動する。
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竹内健人(たけうち・けんと)
1980年8月8日生まれ、愛知県出身。2015年にすーなか、坂口真弓と芸人トリオ「怪獣」を結成。芸人以外にもドラマ、舞台、司会業などでも活躍する。現在、YouTubeにてPUBGモバイルを中心にゲーム配信サイトMildom(ミルダム)にて生配信。
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