ELLYが描くeスポーツリーグ構想とは。祖父の言葉を胸に「日々勉強」

  • 都合亮太●取材・文 text by Togo Ryota
  • 猪岐沙矢佳●撮影 photo by Inomata Sayaka

――その「日々勉強」という姿勢が、ELLYさんが多方面で活躍している秘けつなのでしょうか。

 そうですね。ただその分野で一番になりたいと思っていても、常に上には上がいます。それに、数ある生き方の中でアーティストが一番すごいとは思っていません。だからこそいろんな方面で活躍してる人の影響を受け続けたいんです。人から影響を受けることは本当に大事で、「すげぇ」「おおっ」って思える人たちと出会ってどんどん吸収してきて今の僕があります。歳を取ってもどんどん吸収していきたいですね。自分のフィルターを通して吸収すれば、自分らしい形で少しずつ積み重なっていくんですよ。結局、こういう姿勢が自信につながっているんだと思います。

――これまで尊敬し影響を受けた人の中で、一番印象に残っている方はいらっしゃいますか。

 うーん......めちゃくちゃいますね(笑)。いろんな面で影響を受けているので、「この人!」と挙げるのは難しいです。でも一番となると、おじいちゃんかな。僕が子供の頃にいつもおじいちゃんが言っていたのが、「桜の花は1年で2週間しか咲かないけど、そればかり見ていてはいけない。そのほかの時期にちゃんと種を撒き、ちゃんと水をあげて土を肥やさなくては、次の年に美しい花を咲かせることはできないと思いなさい。それはお前自身の人生にも言えること。常にそれを頭に入れながら生活しなさい」ということです。

 この言葉はダンスにも、それ以外の仕事にも生かされています。自分が「これはいい感じにできているな」と思ったことがあったら、そこで満足せずにすぐに種を撒いて、土も肥やして、次に備える。何かが崩れた時にも次のことが生み出せるように常に準備をしておく。これが僕の基盤になっている言葉ですね。

【Profile】
ELLY
9月21日生まれ、青森県出身。国内外問わず、数多くの有名アーティストのバックダンサーから振り付けまでをこなし、三代目J SOUL BROTHERSにパフォーマンスとして加入。その後三代目J SOUL BROTHERSをはじめ、多数のアーティストの楽曲の振り付けや構成に関わる。高いクリエイティブ力を生かし、パフォーマー以外にも役者、コレオグラフィー、ヒップホップアーティストなど幅広いジャンルで活躍している。

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