【女子バレー】大阪マーヴェラスの榊原菜那は「バレーをすること以外に夢がない」 大ケガからの復帰戦も、緊張を楽しさが上回った
『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(17)
大阪マーヴェラス 榊原菜那 前編
(連載16:石川かほくの川﨑鈴奈が「怖かった」最後の春高バレー 大学でアウトサイドヒッターに転向してトップリーグへ>>)
【中学でミドルブロッカーに転向し、JOCに選出】
「マイペース」
大阪マーヴェラスの榊原菜那(23歳)は、自らの性格を周りにそう表現されるという。誰にも自分の領域に入らせない、という我が強いものではない。フラットで力みがなく、欲のようなものを発しない印象がある。猫のように気まぐれにも感じるが、気高さも失っていない。
2020年からマーヴェラスでプレーする榊原 photo by YUTAKA/アフロスポーツこの記事に関連する写真を見る
「(周りの選手を)ライバル視していないんですよ。『このプレー、すごいな。マネしたいな』っていうのはあるんですが、基本は『自分ができることを全力でやろう』っていう感じなんです。バレーボールをできる幸せがあれば、私はそれだけでいいんです」
身長180cmのミドルブロッカーは、なかなか本性を現さない。
静岡県島田市に生まれた榊原は、小学3年の時に地元のスポーツ少年団でバレーを始めた。
「たまたま友達に誘われて、気軽な感じで始めました。家族は誰もバレーをやっていなかったですね。やめたい気持ちもあったんですけど、気づいたらやり続けていました」
榊原は目を細めて笑った。
「自分の中学は、スポーツ少年団の子たちが全員そのまま上がった感じだったんです。だから、バレーが楽しいとも感じていたんですけど、『友達たちと一緒にバレーを続けたい』というのが強かったかもしれません」
小学校の時は身長を生かしたレフトで、アタックとブロックに専念したが、中学ではミドルブロッカーに転向している。JOC(ジュニアオリンピックカップ。各都道府県の選抜チームで争われる全国大会)に出場し、東海地区で注目される存在になった。
「ずっと身長が伸び続けていたので、身長だから"見つけてもらった"感じですかね」
榊原はそう言って、はぐらかした。高さだけが取り柄だったはずはないが、謙虚さが滲み出た言葉というよりは、本心なのだろう。
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著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。



















































