2022.01.04

2m超えの男子アタッカー、女子最強のツインズなど未来の日本代表候補が出場。春高バレーの注目選手と優勝候補をチェック

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

【優勝候補の小さな大エース】

 そんな牧を擁する高松工芸などを差し置いて、優勝候補の筆頭と目されているチームは、インターハイで4年ぶりの優勝を果たした名門・鎮西高校(熊本)。同大会では、2年生エースの舛本颯真(ますもと・そうま)が決勝で49得点を挙げるなど、打ちまくって鎮西を頂点に導いた。

 182cmと上背はさほどないが、同校OBの水町泰杜(早稲田大2年)とほぼ同サイズであるため、桝本も水町を目標にして努力してきた。力を入れて強化してきたのはサーブレシーブ。1年時の春高で徹底的に狙われたことが大きなきっかけだが、この身長で上を狙うなら、サーブレシーブの上達は欠かせない。

 水町にも引けを取らないと評されるスパイクでも、「エースとして全部決めきるつもりで頑張る」と意気込む17歳は、名門を再び春高のセンターコートに連れていけるのか。桝本の対角を務める192cmの平田悠真(ひらた・ゆうま/2年)が、エース桝本に集中するであろうマークをどれだけ引き寄せられるかも大きなカギになる。

 そして昨年度の春高の覇者、東福岡。大エースだった柳北悠李(東亜大1年)が抜け、今夏のインターハイは準決勝で鎮西に敗れた。しかし、優勝を経験したメンバーが6人残っているため、春高では連覇も十分に狙える。

 一方で女子の注目選手は、下北沢成徳のミドルブロッカー、古川愛梨(ふるかわ・あいり/2年)。ミドルブロッカーでありながら、184cmの高身長からパワフルなスパイクを放つ。それは、下北沢成徳の伝統である質実剛健なトレーニングから生まれたものだ。

長身でパワーがあるミドルブロッカーとして期待の下北沢成徳・古川長身でパワーがあるミドルブロッカーとして期待の下北沢成徳・古川 この記事に関連する写真を見る  1年時は春高への出場を逃したが、昨夏のインターハイで頭角を現してチームも優勝した。そのあとの天皇杯ブロックラウンドでは、V2の群馬銀行、東海大と格上チームを破って出場権を獲得。ファイナルラウンドでもV2のブレス浜松を破って2回戦に進出している。