高橋みゆきが語る北京五輪とその後。今の目標は「持たなくていい」【2021年人気記事】 (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

――引退後はどういった活動を?

「一度引退して復帰するまでの間は、それまで自分ができなかったことを積極的にやりました。テレビでしか見たことがなかったバレーボール以外の競技を会場まで見に行くこともありました。2012年に正式に引退したあとは、タレントとしてテレビに出演させていただいたり、講演会に呼んでいただいたり、バレーボール教室をやったり......。特に子供ができてからは、事務所と話し合いながらお仕事をやらせてもらっています」

――お子さんは現在2歳の男の子だそうですね。自身のSNSでは、高校卒業後に入団したNECや日本代表のOGと交流する様子も投稿されていますが。

「杉山(祥子)の子供が同級生で、他の人も一緒にランチで集まった時には、出産の時の話や子育ての話をしています。子供ができるまでは夜に集まっていたけど、今はもっぱらお昼。いろんな経験を共にしてきた"同志"との話は、とても楽しいです」

――自身のブログなどで、「妊活」をしていたことも明かしていますが、苦労はありましたか?

「実際に妊活をするまでは想像もつきませんでしたが、いざやってみると時間が足りないし、経済的、精神的にもすごくきつかったです。選手時代とは違う精神力がいる。そんな時に、周りに話せる人がいてよかったです」

――将来、お子さんにバレーボールをさせたいと思いますか?

「子供には何かしらスポーツをさせたいとは思っていますが、バレーボールはやらせたくないですね。私は『なんでこんなこともできないの?』って言っちゃうと思うので(笑)。私が関わってこなかったスポーツをやってもらえたら、と思っています」

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