髙橋藍、男子バレーの新星は19歳。兄が振り返る急成長の過程 (4ページ目)

  • 高井みわ●取材・文 text by Takai Miwa
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 昨年は大学バレーで初の兄弟対決も実現。そこでも塁は藍の成長ぶりを実感したという。さらに今回、代表での活躍を見た塁は「体格がよくなって、さらにプレーが安定しましたね。サーブレシーブの安定感もすばらしい」と目を見張った。

 5月28日からは、イタリア・リミニでネーションズリーグが開幕。6月23日まで予選ラウンド15試合を戦い、上位4チームに残れば6月26、27日のファイナルラウンドに駒を進める。

 この大会には17人の選手が登録され、髙橋も名を連ねているが、東京五輪代表12人は大会に出場した選手の中から選出される。世界各国のチームと戦いつつ、チーム内でポジション争いのサバイバルが繰り広げられることになる。塁は「レセプション(サーブレシーブ)の軸として攻守で活躍してほしい」と願うと共に、「結果がどうであれ、ケガなく本人がバレーを楽しんでくれれば」と兄らしく弟を思いやった。

 バレーファンの中には、すでに「エース石川の対角に入って活躍してほしい」と期待を寄せている人も多いだろう。世界の強豪を相手にどこまで戦えるのかは未知数だが、吸収力、修正能力の高さを発揮して活躍できるのか。オリンピック代表12人の座を手中に収めるのか。BSでテレビ放送も予定されているネーションズリーグは、あらたな若き才能が飛躍を遂げる大会になるかもしれない。

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