2021.04.30

男子バレー西田有志、鳥肌が立った試合。苦境でチーム全員が「ゾーンに入った」

  • Text by Sportiva
  • 火野千鶴●撮影 photo by Hino Chizuru

「助走に入る時の体の向き、空中の動きにどれだけ早く気づいて対応できるか。自分たちのレシーバーがどこにいるのかも確認して、ブロックに跳ぶ前にどんなフェイクを入れるのかといったこともすごく考えました。それでワンタッチを取るなどの場面が増えたので、それだけ相手を観察する力がついたということかな、と思います。

 僕はシーズン前に、『今季は技術を高める』と焦点を絞るような目標を立てることはしません。すべてのプレーのベースをリーグで戦えるくらいまで引き上げて、あとはリーグ中に高めていく。今季は結果的に、ブロックでもっとも成果が出た、という感じです」

 西田の成長は、日本代表の強化にもつながる。かねてから五輪での頂点を目指し、「そこだけしか見ていない」という西田は、開催日が近づく東京五輪についての思いをこう語った。

「まだまだ開催に向けて難しい状況が続きますが、日にちが近づいてくると、やはり緊張感は高まってきていますね。前年はコロナ禍で試合ができませんでしたが、コンビネーションなど、チームのまとまりという点は心配ありません。今の日本代表は、しっかりとモチベーションを上げられるメンバーばかり。その中でも、『自分が1番』という気持ちで試合に臨もうと思います」

 男子バレー日本代表は、5月1日、2日に中国と親善試合を行なったあと、5月後半からイタリアでの"バブル開催"となったネーションズリーグを戦う予定だ。その中で西田、日本代表がどのように仕上がっていくのか、目が離せない。

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