2021.04.30

男子バレー西田有志、鳥肌が立った試合。苦境でチーム全員が「ゾーンに入った」

  • Text by Sportiva
  • 火野千鶴●撮影 photo by Hino Chizuru

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE(21)
 第20回:誕生日に起こったサプライズ>>

 バレーボール日本男子代表の若きエース、西田有志(ジェイテクトSTINGS)。これまでのバレー人生と現在の活動について追う人気連載の第21回は、Vリーグ2020-2021シーズンの振り返りと、日本代表での意気込みついて聞いた。

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日本代表での活躍も期待されるジェイテクトのエース・西田日本代表での活躍も期待されるジェイテクトのエース・西田  上位3チームによる2020-2021シーズンのVリーグ男子のファイナルステージに、前シーズン王者ジェイテクトSTINGSの姿はなかった。エースの西田有志を中心に連覇を目指し、天皇杯を初制覇するなど新たなタイトルも獲得したが、シーズンは4位に終わった。

 昨季に大活躍した"優勝請負人"のマテイ・カジースキ(元ブルガリア代表)が退団、正セッターを務めていた中根聡太が引退するなど、チームは大きく様変わり。さらにコロナ禍によって新外国人フェリペ・フォンテレス(元ブラジル代表)の加入が遅れるという不運もあった。

 それでも西田は、「まだ優勝常連のチームになれていないということ」と厳しい言葉を口にした。

「シーズンごとにメンバーが変わるのは、どのチームにも共通することです。そこで勝てなくなるのはチーム力が足りないということなので、他の選手たちがレベルを上げないといけない。リーグ優勝した実績があることは事実で、そこでやっていたことを再現できるようにしつつ、新しい方向に進化していくことが大事。どれだけ明確なビジョンを持って練習をできるかがカギになると思います」

 今季を制したのは、レギュラーシーズンでも1位だったサントリーサンバーズ。海外リーグから、4シーズンぶりにチームに復帰した日本代表の柳田将洋は、優勝を決めたあとに歓喜の涙を流した。西田はサントリーの印象を次のように語る。

「柳田選手、ドミトリー・ムセルスキー選手などが前に来るローテは破壊力がありました。攻撃の選択肢が多く、こちらのブロックが1枚になる可能性も高かった。例えばフェイントでクロスを絞めたり、次はそのままライン際に跳んでみたり、そんな駆け引きが多かったですね。