2021.03.17

西田有志の誕生日にまさかのサプライズ。自身を奮い立たすパワーの源とは?

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 火野千鶴●撮影 photo by Hino Chizuru

スーパーエース・西田有志 
がむしゃらバレーボールLIFE
(20) 第19回:西田が「順位を見ない」理由>>


 バレーボール日本男子代表の若きエース、西田有志(ジェイテクトSTINGS)。これまでのバレー人生と現在の活動について追う人気連載の第20回は、内定新人としてチームに加入した、ユース時代のチームメイトである宮浦健人のことや、今だからこそ感じるバレーの「楽しさ」などについて聞いた。

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人気、実力ともに日本トップレベルの選手になった西田 およそ2カ月前、西田有志は"波乱"の21回目の誕生日を迎えた。

 1月30日にホームゲームを制し、勝利者インタビューでファンに感謝を伝えたジェイテクトSTINGSのセッター・久保山尚が、マイクを2本持ってコートの隅でストレッチをしていた西田に近づき、その1本を手渡した。西田は少し驚いた様子だったが、すぐさま立ち上がって、久保山と共に『ハッピバースデー』を歌い始めた。

 昨年10月、主将である本間隆太の誕生日当日の試合でも、西田は『ハッピバースデー』を熱唱している。だが、まさか自分の誕生日も自らの歌で祝うという展開は、会場の誰もが予想していなかっただろう。「ハッピバースデー、ディア〇〇」と名前を入れる部分で、西田が「ディア、俺~」とアドリブをきかせると、チームメイト、会場のファンからも笑いが起こった。

 プレー時さながらの対応力を見せたが、よもや事前に段取りが決まっていたのだろうか。

「いや、久保山さんが勝利者インタビューの中で、僕のためにひとりで歌ってくれると思っていましたよ。でもマイクを渡してきたので、それを拒否するのも自分のキャラではないかな、とも思って『一緒に歌うしかない』と(笑)」

 そんな形で21歳のスタートを切った西田に、ひとつ年を重ねての目標を尋ねた。

「目標は、歳を重ねたことで急に変わるわけじゃないですから。特に昨年は東京五輪が延期になったので、目標のほうが遠ざかってしまった。今年も開催については読めない部分がありますが、とにかくそこに向けてモチベーションを維持していかないといけないですね」