「石川真佑世代」が超有望。迫田さおりが注目する女子バレー新戦力 (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

――もうひとり、その世代で選手を挙げるとしたら?

「NECレッドロケッツのライトでプレーする、曽我啓菜選手(19歳・172cm)でしょうか。同じチームの柳田光綺選手(24歳・168cm)に似ていて、ブロックのタイミングなど、身長が低いことを補う技術があります。NECではレフトの古賀紗理那選手が絶対エースですが、ライトにいいパフォーマンスができる選手がいることは、NECの強みですね」

――曽我選手はまだ2年目ですが、メンタル面はいかがですか?

「落ち着きがあって、プラス思考なのかなという印象です。ミスをしたとしても、弱気からくるものではなく、意図や狙いを感じるミスが多く見られます。そういったミスは絶対に次につながりますからね。また、途中で曽我選手などに代わって入ってくる山内美咲選手(25歳・172cm)も、チームの流れを変えられるいい選手だと思っています。

 試合の途中から入るのは難しいんですが、しっかり自分の役割を果たしています。彼女はキャプテンですし、スタートから出たいという気持ちも当然あると思いますが、チームが勝つために、我を出さずにプレーしている。チームメイトに信頼されている様子を見ると、日々の練習からそういった意識が徹底できているんでしょうね」

――続いて、司令塔であるセッターの有望選手について伺います。まず、昨年度の代表にも選ばれた東レのセッター・関菜々巳(21歳・171cm)はいかがでしょうか。彼女が高校時代に、東レOGである迫田さんも声をかけたとのことですが。

「無理に誘ったわけではありませんよ(笑)。いろいろ見てもらって、『よかったら......』という程度です。関選手は、決して器用な選手ではないものの、本当に努力家。どうしたらアタッカーがいいパフォーマンスができるのかを常に考え、それを可能にするための技術の向上も怠りません。守備面でも、レシーブがすごくよくなりました」

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