春高バレーで輝いたヒロインたち。カナの妹やドリームガールズの今 (4ページ目)

  • 高井みわ●文 text by Takai Miwa
  • photo by YUTAKA/アフロスポーツ

 桃子と入れ違いで東九州龍谷高に入学した次女・みなみは、1年生からベンチ入りし、2011年から2013年大会に出場。速いトスを得意とする「高校屈指の逸材」と言われた。青山学院大では主将を務め、2017年には主将として全日本インカレで優勝。MVPを獲得するなど活躍し、翌年に久光製薬(現在の久光)に入団するが、わずか1年で退団した。退団時の公式コメントによれば「別の道に進む」とのことだったが、今後にどんな活動をするのかも注目だ。

 三女・有紀は、姉妹の中では最も長身の173cm(桃子は166cm、みなみは167cm)。2018年の春高では現・久光の中川美柚らとともに準優勝している。現在は青山学院大の3年で、ベンチ入りする機会がまだ少ないようだが、飛躍に期待したい。

 現役選手では、2009年、2010年大会に神奈川県の大和南から出場した二見梓が、現在はビーチバレー選手として活躍中だ。春高では180cmと長身のミドルブロッカーとして活躍。ユース代表にも選出され、愛らしいルックスも注目された。

 高校卒業後は東レに入団。1年目からレギュラーの座をつかみ、木村沙織、迫田さおりなど錚々(そうそう)たる面々とコートに立ったが、4年でインドアバレーを引退。しばらく社業に専念していたが、2016年にビーチバレー選手として現役復帰した。現在は強化指定選手にも選ばれ、五輪出場を目指している。

 果たして、2021年はどんなヒロインが誕生するのか。大会は無観客開催となったが、インターネット配信やテレビの放送をとおしてプレーに注目したい。

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