西田有志が『ハイキュー!!』愛を語る。「とにかくリアルすぎます」 (3ページ目)

――ものすごいジャンプ力がある西田選手ならば、日向や、"小さな巨人"鴎台高校の星海光来(169.2cm)の「ドンジャンプ(足の母指球に体重を乗せて高く跳ぶこと)」の感覚もわかるんじゃないですか?

「いつもと違う感覚で高く跳べることがあって、それを『ドン』という音で表現しているのはしっくりきます。そういった感覚を言葉で説明するのは大変ですけど、自分の頭の中だけでも整理できていないと、セッターとの息が合わなかった時や、プレーが崩れた時などに素早く立て直すのが難しくなります。それを確かめるためにも、日向のような反復練習はとても大切です」

Vリーグで別チームになった影山(左)と日向(右) (c)古舘春一/集英社Vリーグで別チームになった影山(左)と日向(右) (c)古舘春一/集英社――『ハイキュー!!』ではVリーグ編も描かれていますが、現役のVリーガーとしてどう感じましたか?

「ライバル校にいた選手たちがチームメイトになっていたり、『この選手もVリーガーになったのか』というのが楽しかったですね。あと、かつてのチームメイトや戦った相手がバレーを離れて、会場に観に来ているのもグッときました。ああいう絆もいいですよね。意外なつながりができていたりしましたし」

――田中と美人マネージャーの清水潔子が結婚していたり。

「あれは『潔子さん? 嘘でしょ⁉』って思いましたよ(笑)。でも、稲荷崎高校との試合で田中が超インナーのスパイクを決めて1セットを取った時に、潔子さんが小さくガッツポーズするじゃないですか。そこで、田中を好きなのかな、となんとなく感じたことはあったんですけど......。それ以外は、田中は相手にされていない感じだったので、まさかでした」

――すごく細かいところまで読んでいますね(笑)。

「それくらい細かいところまで読み込みたくなる漫画です。選手も夢中にさせてくれる作品を描いてくれた、作者の古舘春一先生にはどれだけ感謝しても足りません。『ハイキュー!!』を通してバレーファンになった方も、僕たちが戦うVリーグの試合を見ながら、『あ、これはあのシーンと近いかも』といった感じで楽しんでもらえたら嬉しいです。応援よろしくお願いします!」

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